地層形成モデル
目的:
液体の粘度を高くすることで地層の形成を小さいスケールで可視化することができる。安価、かつ安全に作成できる。
対象:
小学校 第6学年
カテゴリー:
地学
材料:
ディスポーザブルテストチューブ(PS)φ16×100)(Fig.1参照)
キャップ(PE)15~17φ用(Fig.1参照)
ガラスビーズ01 直径0.09~0.18mm
ガラスビーズ04 直径0.25~0.50mm
ガラスビーズ08 直径0.71~1.19mm
4%ポリビニルアルコール水溶液10mL
粒子色づけ油性アクリルカラースプレー3色
作り方:
(1) 着色した3 種類のガラスビーズを混合しておく。
(2) チューブの下端から1cmぐらいになるようにビーズを入れる(Fig.2参照)。
(3) 4%ポリビニルアルコール水溶液をチューブの上端から1.2cm の高さまで注入する。
(4) キャップに空気抜き用の小さな穴を開け、静かにふたをする(Fig.3参照)。(穴はPVAが固まりふさがる。)
(5) よく振って液体とビーズを混合する(Fig.4参照)。
使い方:
(1) ビーズが一様に散るようよく振る。
(2) キャップを下にして机の上に立てる。
(3) 粒子が沈降し、層を形成する(Fig.5参照)。
発展:
ビーズの代わりにアルミナボールや校庭の土を用いても同じ方法で作成できる。沈降後、放置したチューブを逆さにしてもすぐには粒子が落ちないことから、砕石物が岩石へと変化することが分かる(Fig.6参照)。
シリコンチューブを使って繋ぎ合わせることで複層モデルを作ることができる。(Fig.7,8参照)
利根川浩子,渡辺理文,鎌田正裕 「個別実験が可能な地層の堆積モデル教材」地学教育 64 (2) 29-36 (2011)
利根川 浩子,鎌田 正裕 「中学校理科における「モジュール学習」でのスモールスケール堆積モデル教材の活用」地学教育 64 (5・6), 151-161, (2011)