ラドン温泉水を用いた放射化学実験は、私、鎌田が鳥取大学に在職していたころに、秋葉原で見つけた小さなGM放射線検出器と、同県にあった三朝温泉の泉水を使って工学部の学生用実験を開発したのが最初でした。この実験法が、私にとって教育の世界に足を踏み入れる大きなきっかけとなりました。以下には、鳥取大学で開発した実験法を紹介しています。
鎌田 正裕, 江坂 享男、天然放射性同位元素を用いた放射化学実験法 (V) : ランタンのマントルから放出される 220Rn の娘核種 (212Bi) の放射能測定 化学と教育 44 巻 (1996)
鎌田正裕,江坂享男「天然放射性同位元素を用いた放射化学実験法(IV) 園芸用過リン酸石灰から放出される222Rnおよびその娘核種の放射能測定」化学と教育 第43巻,588~591 (1995)
鎌田正裕,中村麻利子,江坂享男「天然放射性同位元素を用いた放射化学実験法(III)簡易γ線測定器「はかるくん」を用いた温泉水の放射能測定」化学と教育 第43巻, 321~324(1995)
鎌田正裕,中村麻利子,江坂享男「天然放射性同位元素を用いた放射化学実験法(II)温泉水中に含まれる214Biの放射能測定」化学と教育 第42巻, 500~503 (1994)
鎌田正裕,中村麻利子,江坂享男「天然放射性同位元素を用いた放射化学実験法(I)温泉水中に含まれる214Biの放射能測定」化学と教育 第42巻, 286~291 (1994)